兵庫県トライやるウィーク徹底解剖!目的や受け入れ先と現場のリアル
兵庫県トライやるウィーク徹底解剖!目的や受け入れ先と現場のリアルの見逃せないポイントを一挙に解説しました。
トライやる・ウィークが誕生した背景には、1990年代後半に兵庫県を揺るがした2つの深刻な出来事が存在します。一つは1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災、そしてもう一つは1997年に神戸市須磨区で発生した神戸連続児童殺傷事件です。
未曾有の震災による地域コミュニティの破壊、そして同世代の少年が引き起こした凄惨な事件は、学校教育のあり方に根本的な問いを投げかけました。当時の兵庫県教育委員会は、子供たちが過度な受験競争や閉塞感から孤立し、社会とのつながりや生命の尊厳を見失っているという強い危機感を抱き、1998年度から県内すべての公立中学校で職場体験活動を必修化する決断を下しました。
教育委員会が掲げた基本方針において、その目的とねらいは明確に整理されています。
- 生きる力の育成:自ら考え、判断し、行動する主体性と問題解決能力を育む。
- 自己肯定感の獲得:学校のテストの点数や成績とは異なる軸で、地域の大人の役に立ち、感謝される喜びを実感させる。
- 社会性の涵養とキャリア教育:挨拶、マナー、時間を守ることの大切さなど、実社会で通用する規範意識を身につける。
- 学校・家庭・地域の連携強化:教員だけでなく地域住民全体で次世代の子供たちを見守り育てるセーフティネットを再構築する。
単なる「就業体験(インターンシップ)」にとどまらず、地域の大人の生き方に触れ、感謝や自律の心を養う全人的な人間形成の場として設計されている点に、本取り組みの核心があります。