【2026年特別ルポ】「八 十 八」が解き明かす日本の激変——米問題の深層からハイテク茶葉、世界が熱狂する巡礼イノベーションまで
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全長約1,400キロメートルにおよぶ四国八十八ヶ所霊場。2026年、この歴史ある巡礼路に異変が起きている。欧米やアジアからの外国籍巡礼者が激増し、全体の3割以上を占めるようになったのだ。
きっかけとなったのは、参拝記録や道中の宿坊予約、多言語音声ガイドを統合したスマートフォンの「デジタル納経帳」アプリの普及だ。道中の札所では、伝統的な朱印帳に墨書してもらう行列の横で、ブロックチェーン技術を活用したデジタル参拝証明を受ける外国人トラベラーの姿が日常となっている。
「静寂と自己省察を求める人々が、世界中から四国へ集まっている。形は変わっても、八十八の札所を一つひとつ巡るプロセス自体が持つ癒やしの力は変わらない」と、徳島県内の霊場寺院の住職は語る。
一方で、過剰な観光客によるマナー問題や、伝統的な遍路宿の高齢化廃業といった課題も顕在化している。地方自治体と連携した持続可能なサステナブル遍路の構築が、急ピッチで進められている。