ヤゲン軟骨はどこの部位?1羽1個の真相と買える店・ヒザ軟骨の違い
ヤゲン軟骨はどこの部位?1羽1個の真相と買える店・ヒザ軟骨の違いについて見逃せない 理由を分かりやすい構成で解説いたします。
居酒屋の定番メニューとして親しまれているヤゲン軟骨ですが、その正体は鶏胸骨(けいきょうこつ)の先端にある細長い軟骨です。人間でいえばみぞおちの少し上、胸骨の最も下部に位置する軟骨部分に相当します。
精肉業界の流通現場では、この鶏胸骨の先端部分を指して別名「カッパ軟骨」や「笹軟骨」「舟形」とも呼びます。「カッパ」という通称の由来には諸説あり、切り出した軟骨の先端が河童の頭の皿や尖った嘴に似ていることや、合羽(レインコート)のフードの尖りに似ていることから現場の職人間で符丁として定着したと報告されています。
食肉流通関係者の証言によると、一般的なブロイラー(生後50日前後・出荷体重約2.5〜3kg)から採取できるヤゲン軟骨は、1羽あたりわずか20〜30g程度(1個のみ)にすぎません。鶏肉全体の重量に対してわずか1%未満という極小の割合であり、これこそが希少部位と呼ばれる最大の理由です。解体作業においても、胸肉の成形ラインで手作業または高度な専用スライサーを用いて1羽ずつ丁寧に切り離す必要があり、職人の手間と工程コストがかかる部位となっています。