コンタクトつけっぱなしの失明リスクとは?張り付いた時の緊急対処法
コンタクトつけっぱなしの失明リスクとは?張り付いた時の緊急対処法について知っておくべき 注意点を分かりやすく解説いたします。
臨床の最前線に立つ眼科医が共通して証言するのは、重篤な眼障害に陥った患者の第一声が「過去にも何度かつけて寝たことがあったが、その時は何ともなかった」という言葉であるという点です。
大手コミュニティサイトやSNS上の声を分析すると、「外すのが面倒で3日つけっぱなしにしていたら、朝起きて視界が白濁して激痛で目が開かなかった」「カラコンをつけたまま仮眠したらレンズが破れて眼球の奥に入り込み、角膜が削れて救急病院へ走った」といった生々しい悲鳴が溢れています。健康被害に遭った人々の多くは、最初から意図して危険を冒したわけではなく、アルコールによる酩酊や長時間のスマートフォン動画視聴による「寝落ち」が引き金となっています。
ここに人間の認知バイアスが巧妙に作用します。行動経済学における「現在志向バイアス(将来の健康リスクよりも、今すぐ温かい布団で眠りたいという目先の快楽を過大評価する心理)」と「正常性バイアス(過去に一度無事だったから、自分だけは失明などしないという根拠のない過信)」が結びつき、破滅的な習慣を形成してしまうのです。
1回や2回のつけっぱなしでたまたま無症状だったのは、単に「運よく病原菌の侵入を免れた」だけに過ぎません。その水面下では、確実に角膜内皮細胞が死滅し、角膜上皮のバリア機能がすり減っている事実を直視しなければなりません。