親の死後に預金を引き出すと犯罪?口座凍結前の落とし穴と法的リスク

親の死後に預金を引き出すと犯罪?口座凍結前の落とし穴と法的リスクに関するポイントを徹底的にまとめました。最新データをご覧ください。

「少額ずつ何回かに分けて引き出せば、税務署も気づかないだろう」という皮算用は、税務当局の強力な調査網の前では完全に無力です。死亡後の預金引き出しが税務署になぜバレるのか、その答えは国税総合管理システム(KSK)と強力な質問検査権にあります。

市区町村に死亡届が提出されると、その情報は税務署へ迅速に通知されます。税務署は被相続人の過去の確定申告実績、固定資産の保有状況、生命保険金の支払い調書などを総合的に把握しており、「この資産規模であれば預金はこの程度あるはずだ」という精緻な推計データを保有しています。

さらに税務署は、職権によって被相続人および全相続人の金融機関口座を、過去5年から10年分にわたって照会・精査する権限を持っています。死亡日の直前数日から数週間にわたる急激な引き出し、あるいは死亡日以降にATMから現金が引き落とされた痕跡は、口座履歴のタイムスタンプを見れば一目瞭然です。引き出した現金をタンス預金として隠蔽した場合、「遺産隠し」と認定され、通常の相続税に加えて最高40%の重加算税や延滞税が容赦なく追徴課税されます。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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