オルトラン水和剤と粒剤の違いは?効果的な使い方と効かない噂を徹底検証
オルトラン水和剤と粒剤の違いは?効果的な使い方と効かない噂を徹底検証に関する基本知識をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
家庭園芸において散布事故の多くを占めるのが、計量ミスによる薬害です。オルトラン水和剤の使い方で最も根幹となるのは、対象植物に応じた適正濃度の維持です。
現在市販されている住友化学園芸の小袋包装タイプは、1包あたり1gに個包装されています。オルトラン水和剤の希釈倍率は適用作物によって概ね1000倍〜1500倍に指定されています。具体的には、1000倍液を作るなら水1リットルに1包、1500倍液なら水1.5リットルに1包を溶かす計算となり、計量スプーンを持たない初心者でも失敗しにくい工夫が施されています。
効果を最大化させるための散布手順は以下の3ステップです。
- 展着剤の併用:キャベツやネギなどの葉表面にはワックス層(ブルーム)があり、薬液を弾きやすい性質があります。展着剤(ダインなど)を1滴〜2滴混用することで、成分が均一に付着・浸透します。
- 散布のタイミング:日中の直射日光下では薬液が急速に蒸発し、成分濃度が上がって薬害(葉焼け)を起こす危険があります。風のない早朝または曇天の夕方に噴霧するのが原則です。
- 葉裏への確実な噴霧:浸透移行性があるとはいえ、薬液が直接触れた部分からの吸収効率が最も高くなります。アブラムシやグンバイムシが潜む葉の裏面、新芽の隙間へ下から煽るように丁寧に吹き付けます。
特にバラの害虫防除では、春先のブラインド(花芽がつかない現象)を引き起こすバラゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)や、葉を食い荒らすチュウレンジバチの幼虫、新梢に密集するアブラムシに対して圧倒的な効果を発揮します。新葉が展開し始める4月上旬に1回散布することで、一番花の美しさを損なわずに守り抜くことが可能です。