米油とは?サラダ油との違いや体に悪い噂の真相・健康効果を徹底検証
米油とは?サラダ油との違いや体に悪い噂の真相・健康効果を徹底検証の具体的な内容に迫る! 専門的な視点でご紹介しています。
米油(こめ油・米胚芽油)とは、私たちが主食として親しんでいる玄米を白米へと精米する過程で生じる「米ぬか(外皮)」および「米胚芽」のみを原料として搾り取られた植物油です。大豆や菜種、パーム油など、日本の食用植物油の原料の多くが9割以上を海外からの輸入に依存しているなかで、米油は米ぬかという国内資源を有効活用できる数少ない「実質的な国産植物油」としての立ち位置を確立しています。
玄米全体の重量において、米ぬかと胚芽が占める割合はわずか8%程度に過ぎません。そのわずかな副産物の中に含まれる油分(約18〜20%)を丁寧に抽出し、極限まで精製したものが米油です。玄米100kgから製品として得られる米油は、わずか約1kg〜1.5kg(約1%強)という極めて希少な油脂といえます。
その製造工程には、長年の油脂加工技術が凝縮されています。一般的な米ぬか抽出製法では、収集された新鮮な米ぬかに食品添加物公定書で認められた溶剤(ノルマルヘキサン)を接触させ、油分を効率的に抽出します。その後、減圧蒸留によって溶剤を完全に揮発・除去し、さらに脱ガム、脱酸、脱色、脱ろう(米ワックス成分の除去)、脱臭という何段階もの過酷な精製工程を経て、黄金色に輝く純度の高い食用油へと仕上げられます。
近年では、化学溶剤を一切使わず、原料に物理的な圧力をかけて油を搾り出す「圧搾製法」を採用した高価格帯プレミアムラインも登場していますが、抽出効率やコストの観点から市場流通の大半は前述の高度精製プロセスを経た製品が占めています。いずれの製法においても、原料に含まれる豊富な栄養成分をいかに壊さず残留させるかが、各メーカーの技術的競争の焦点となっています。