なぜポン菓子は爆発音が鳴る?知られざる発祥の歴史とカロリーの真相を解説
なぜポン菓子は爆発音が鳴る?知られざる発祥の歴史とカロリーの真相を解説の疑問点について、分かりやすい解説を取りまとめてご紹介します。
あの親しみ深い佇まいから「日本古来の伝統菓子」と信じられがちですが、ポン菓子発祥の歴史を紐解くと、始まりは20世紀初頭の北米大陸にありました。
1901年12月、アメリカ・ミネソタ大学の植物学者アレクサンダー・ピアース・アンダーソン博士が、トウモロコシや米のでんぷん粒の構造を観察するために試験管へ米を入れて密封加熱し、冷却を待たずに試験管を誤って破損させたことがすべての発端です。凄まじい音とともに試験管が粉砕され、中から真っ白に大きく膨らんだ米粒が現れました。この偶然の事故に価値を見出したアンダーソン博士は「膨化穀物(パフシリアル)」として特許を取得。1904年に開催されたセントルイス万国博覧会で巨大な大砲型の機械を用いて観客の目の前でデモンストレーションを行い、一大センセーションを巻き起こしました。これが世界的な朝食シリアルメーカー・クエーカーオーツ社の大ヒット商品「パフライス」へと繋がっていきます。
日本にこの技術が渡来したのは大正時代末期から昭和初期とされています。北九州の鉄工所などで機械の国産化が試みられ、当初は貴重な米の増量手段として注目されました。特に第二次世界大戦中から戦後にかけての深刻な食糧難の時代、米1合を持参すれば機械を通すことで体積が10倍近くに増え、家族全員の空腹を一時的に満たすことができたため、配給米を持った市民が街角の機械の前に行列を作ったという記録が残されています。
食糧事情が好転した高度経済成長期に入ると、主食の代用から子ども向けのおやつへと性格を変え、砂糖蜜をまとわせた駄菓子として全国の路地裏へと広がっていきました。