心肺停止とは?死亡との違いやニュースで即死と報じない真相を解説
心肺停止とは?死亡との違いやニュースで即死と報じない真相を解説の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でまとめました。
「倒れた人が急にいびきのような音を立てて意識を失った」「呼びかけても返事がない」――救命救急の現場において、一般市民(バイスタンダー)が遭遇する典型的なシーンです。
SNSやネット掲示板の救急体験談を検証すると、「肋骨を折ってしまうのが怖くて強く押せなかった」「人工呼吸に抵抗があって手が出せなかった」という後悔の声が散見されます。しかし、現行の救命プロトコルでは、一般市民が行う心肺蘇生法において人工呼吸は省略し、胸骨圧迫(心臓マッサージ)のみに集中してよいと明確に指導されています。
救命講習や指導現場で強調される胸骨圧迫の核心は、以下の「強く・速く・絶え間なく」の原則です。
- 圧迫の深さ:胸の中央(胸骨の下半分)を、成人では「約5cm」沈み込むように体重を乗せて圧迫する。
- 圧迫のテンポ:1分間に100回から120回の一定リズム(某有名アニメの主題歌や童謡の行進曲のテンポ)を維持する。
- 完全な圧迫解除:押した後は胸が元の高さに戻るまでしっかりと力を抜き、心臓に血液が戻るスペースを確保する。
「骨が折れる感触が手に伝わった」という目撃者の証言は珍しくありません。しかし、現場の救命医は一様に「肋骨の骨折は生き延びた後に治療できるが、脳の壊死と心不全による死は取り返しがつかない。迷わず胸が潰れるほどの力で押し続けてほしい」と訴えます。血液循環を1秒でも長く人工的に維持することが、搬送後の脳機能を守る最大の防波堤となります。