大久保公園立ちんぼ急増の罠と現在|摘発・規制で激変した現場実態

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なぜ多くの若い女性たちが、逮捕や暴力の危険を冒してまで路上に立ち続けたのか。その背景には、個人の生活苦だけでは説明がつかない構造的な搾取の鎖がありました。決定的要因となったのが、ホストクラブにおける悪質な「売掛金(ツケ払い)」システムです。

当時の報道特別番組や関係者の手記、支援団体の聞き取り調査では、生々しい告白が記録されています。「担当ホストの順位を守るために一晩で100万円単位の売掛を作らされた」「『払えないなら大久保公園に立って稼いでこい』と指示され、毎日の売上をそのまま回収された」という証言は枚挙にいとまがありません。女性たちを心理的に追い詰め、負債を返済するための手段として売春を強制・示唆するスキームが歓楽街に定着していたのです。

この深刻な人権侵害に対し、東京都議会をはじめとする行政機関は悪質ホスト規制条例の強化に踏み切りました。売掛による過大な債務の禁止、20歳未満の入店制限、返済原資として売春を強要・あっせんする行為に対する厳格な罰則規定が次々と整備されたのです。これにより、歌舞伎町内の主要大手グループも売掛金の完全廃止を打ち出さざるを得なくなり、女性たちを路上へと駆り立てていた「借金の強制返済圧力」は法的に遮断されるに至りました。

橋本 菜々子

橋本 菜々子

トレンドリサーチャー

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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