ジョジョ「ゴゴゴ」の意味と由来|荒木飛呂彦が仕掛けた空間演出の秘密

ジョジョ「ゴゴゴ」の意味と由来|荒木飛呂彦が仕掛けた空間演出の秘密に関する最新のニュースを速報でお届けします。関心のある方は必見です。

荒木飛呂彦先生の著書『荒木飛呂彦の漫画術』や過去の制作秘話において、擬音に対する厳格な美学が度々語られています。先生は「擬音は絵画における構図の一部であり、デザインである」と位置づけています。

「ゴゴゴ」の文字は、既成の写植フォントを貼り付けたものではなく、すべて画面のバランスやキャラクターのポーズに合わせて手描きで設計されています。文字の太さ、線の歪み、傾き、配置される余白の取り方に至るまで、コマ全体の空気感を支配するグラフィックデザインとして緻密に計算されているのです。

誕生の由来として特筆すべきは、巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督をはじめとするクラシック映画のサスペンス手法です。映画では登場人物が言葉を発しないシーンで、低音のストリングスや重たいコントラバスの響きを使って観客に「何かが迫っている」と伝えます。漫画という音が出ないメディアにおいて、その「低音の不気味な劇伴」を代替する手段として研ぎ澄まされたのが「ゴゴゴ」という文字でした。

既存の漫画が多用していた定型的なオノマトペを拒ね、自分が体感したリアルな感情の揺らぎを独自の言葉と筆致で刻み込む姿勢が、唯一無二のオリジナリティを確立させました。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest