ステアリングとは何か?ハンドルとの違いや異音の原因をプロが完全解説
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重たい車両を片手でも回せるほど軽くしているのがパワーステアリング(パワステ)です。かつて主流だった「油圧式」と、現在の主流である「電動パワーステアリング(EPS)」では、構造も故障症状も大きく異なります。
油圧式パワステは、エンジンの回転力を利用して油圧ポンプを回し、発生した油圧でステアリングラックのアシストを行います。自然で滑らかな操舵フィールが得られるメリットがある一方、エンジンの動力を常時消費するため燃費に不利であり、配管やポンプからのオイル漏れ(パワステフルード漏れ)やベルト鳴きといった経年劣化トラブルがつきまといます。油圧系が故障すると、オイルが抜けて突然操作が極端に重くなる「重ステ化」が発生します。
一方の電動パワステ(EPS)は、トルクセンサーがドライバーの操舵力を検知し、ECUの指示で電気モーターを駆動してアシストします。エンジン負荷がなく燃費に優れ、レーンキープアシストなどの自動操舵機能とシームレスに統合できる点が最大の特徴です。しかし、EPS特有の故障として「トルクセンサーの経年劣化による左右アシストのバラつき」「モーターのオーバーヒートによる一時的な機能停止」「コネクター接触不良による警告灯点灯」といった電気系統のトラブルが整備現場から報告されています。