野菜に貼られた「生産者の顔」写真の真相|安全の証拠か販売戦略か

野菜に貼られた「生産者の顔」写真の真相|安全の証拠か販売戦略かにまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

Q1:スーパーの野菜に貼られている顔写真は本人のものですか?イメージモデルの場合もありますか?
A1:原則として、契約している実在の生産者本人の写真が使用されています。農協(JA)やスーパーの地元産直コーナーでは、登録農家が提出した証明写真や圃場でのスナップ写真を専属デザイナーが加工してシール化しています。万が一、架空の人物や無関係なモデルの写真を「生産者」と偽って使用した場合、景品表示法違反(優良誤認)に問われるリスクがあるため、大手流通において偽装写真はまず存在しません。

Q2:なぜ顔写真付きの野菜は、普通の野菜より少し値段が高いのですか?
A2:主な理由は「個別包装の手間と資材費」および「出荷ロットの小ささ」にあります。全国一括の大量選果場を通す一般流通に比べ、個人の農家が自宅の作業場で手作業で袋詰めし、特注のシールを貼り、スーパーの店舗まで自車で配送・陳列するケースが多いため、人件費と物流コストが上乗せされています。また、スーパー側も安売り用の目玉商品ではなく、品質重視の高付加価値品として値付けする傾向があります。

Q3:顔写真シールを貼ることで、生産者側にデメリットはないのでしょうか?
A3:プライバシーの露出とクレームの直接化という重大なリスクを背負っています。虫の混入や傷みなどの不良品があった際、店だけでなく個人名や顔を特定されて個人宅や農園に直接抗議が来たり、SNSに無断転載されたりするトラブルが現場では報告されています。そのため、近年では個人のフルネームではなく「屋号+ニックネーム」での掲載や、イラストアイコンに切り替える農家も増えています。

阿部 裕樹

阿部 裕樹

エンタメ専門ジャーナリスト

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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