駒大苫小牧の現在と真実|連覇から20年の光影と野球部再建の今
駒大苫小牧の現在と真実|連覇から20年の光影と野球部再建の今の特集記事をご紹介します。最新トレンドが詰まっています。
高校野球史において、駒澤大学附属苫小牧高等学校(通称:駒大苫小牧)が残した足跡は革命的でした。それまで「雪国のハンディキャップ」として語られてきた冬期間の練習環境を逆達の発想で克服し、徹底したメンタルトレーニングと実戦重視の機動力野球を確立したのが香田誉士史元監督です。
2004年選手権大会で北海道勢初となる全国制覇を達成すると、翌2005年にはエース・田中将大投手を擁して57年ぶり史上6校目となる選手権大会夏2連覇の偉業を達成しました。当時の選手たちが特番インタビューや手記で語った「雪上での泥だらけのスライディング練習」「極限のプレッシャー下で培った指差し呼称や呼吸法」は、精神論に依存しがちだった旧来の高校野球界にサイエンスと泥臭さを融合させた強烈なパラダイムシフトをもたらしました。
2006年夏の決勝、延長15回再試合の末に準優勝となった早稲田実業との激闘は、今も語り草です。しかし、頂点を極めた代償としてチームは激しい注目と重圧に晒され、不祥事による対外試合禁止処分やメディアスクラムといった過酷な試練にも直面しました。そうした光と影を一身に背負った香田監督は2007年秋に勇退し、一つの時代が幕を下ろすこととなりました。