なぜ北海道より北で冬が暖かい?西岸海洋性気候の謎と真相を徹底解剖

なぜ北海道より北で冬が暖かい?西岸海洋性気候の謎と真相を徹底解剖の重要なポイントについて、専門知識を基に徹底解説します。

Q1:ロンドンやパリでは冬に雪が降って積もることはないのですか?
A1:まったく降らないわけではありませんが、大雪が長期間積もることは極めて稀です。最寒月の平均気温が3〜5℃程度あり、地表付近の気温が氷点下まで下がりにくいため、降水があっても雪ではなく冷たい雨やみぞれになることが大半です。ただし、シベリア方面から異常な寒気団(いわゆる「東からの獣」と呼ばれる寒波)が張り出した際には、一時的に数十センチの積雪を記録し、交通網が完全に麻痺することがあります。

Q2:北海道はほぼ全域が海に囲まれているのに、なぜ西岸海洋性気候にならないのですか?
A2:ユーラシア大陸の「東岸」に位置しているためです。偏西風は西から東へ吹くため、北海道には巨大なユーラシア大陸の上空で極限まで冷却された乾燥した寒気が冬のモンスーンとして直接吹き付けます。また、近海を流れる海流が暖流ではなく寒流の「親潮(千島海流)」であることも重なり、冬の冷え込みがマイナス3℃を大幅に下回るため、温帯ではなく亜寒帯(冷帯)に分類されます。

Q3:同じヨーロッパにある「地中海性気候(Cs)」とは何が違うのですか?
A3:決定的な違いは「夏の降水量」です。西岸海洋性気候(Cfb)は夏でも偏西風と前線の影響を受けて適度な雨が降りますが、地中海性気候(Cs)は夏になると中緯度高圧帯(亜熱帯高圧帯)の支配下に入るため、強烈な日差しが照りつけ、雨がほとんど降らない極端な乾燥期を迎えます。このため、地中海沿岸ではオリーブや柑橘類など乾燥に強い硬葉樹林農業が発達し、Cfb圏の混合農業や酪農とは全く異なる産業景観が生まれています。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

暮らしを豊かにする便利アイテムや時短アイデアを中心に、実用的な情報をお届けします。

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