【鬼滅の刃】猗窩座の過去はなぜ泣ける?狛治と恋雪を襲った悲劇と鬼化の真相
【鬼滅の刃】猗窩座の過去はなぜ泣ける?狛治と恋雪を襲った悲劇と鬼化の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉で紐解きます。
ネット上の考察やファンの議論において長年論争の的となってきたのが、猗窩座が口癖のように繰り返していた「弱者に対する生理的嫌悪」の正体です。作中序盤では、ただの傲慢な力への信奉者、あるいは弱者を踏みにじるサディスティックな思想の持ち主と解釈される向きもありました。しかし、過去編を踏まえた現在、その解釈は正反対の事実を示しています。
猗窩座が真に憎み、排除しようとしていた「弱者」とは、他人ではなく「大切な人々が最も苦しんでいた瞬間、そこに居合わせず、救うことができなかった自分自身」に他なりません。
病気で苦しむ父親のために薬代を工面できず、自死を選ばせてしまった自分の無力さ。そして、最も無防備だった恋雪と慶蔵の傍にいられず、毒殺を阻止できなかった自らの油断。狛治の無意識下には、「弱かったから守れなかった」という底知れぬ自責と無力感が沈澱していました。人間時代の記憶を無惨に奪われた結果、その自己憎悪が反転し、「弱者を見ると虫唾が走る」という異常な攻撃性となって外部へ投影されていたのです。
また、彼が上弦の鬼でありながら「女性を一切喰わず、殺さない」という不可侵のルールを貫いていた点も極めて特異です。鬼の強さは人間、とりわけ栄養価の高い女性をどれだけ捕食したかに比例すると設定されています。上弦の弐・童磨は猗窩座を「女を食べない偏食」と揶揄していましたが、猗窩座が無惨からその掟破りを黙認されていた背景には、記憶を消されてなお消滅しなかった「恋雪という女性に対する神聖なまでの守護の誓い」があったことは疑いようがありません。