シーア派とスンニ派の違いとは?血塗られた歴史と現代対立の真相

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世界の宗教動態を分析する米ピュー・リサーチ・センター(Pew Research Center)の推計および国際統計機関のデータによると、全世界のイスラム教徒(ムスリム)人口は約19億〜20億人に達し、世界人口の約4人に1人を占めています。その大半の内訳を見ると、宗派間の規模には極めて極端な偏りが存在します。

全イスラム教徒における人口比率は、スンニ派が約85%〜90%を占める圧倒的多数派であり、シーア派は約10%〜15%にとどまる少数派です。しかし、国別分布に目を向けると、シーア派は中東の特定の要衝に高密度で集中しており、これが地政学的なパワーバランスを大きく揺るがす要因となっています。

項目スンニ派(多数派)シーア派(少数派・最大会派:十二イマーム派)編集部の着眼点・分析世界の人口比率約85〜90%約10〜15%数ではスンニ派が圧倒的だが、シーア派は要衝に集中最高指導者の定義カリフ(世俗的・行政的代理人/人間)イマーム(預言者の血統/神聖かつ無謬の存在)指導者を単なる代表とみなすか、神聖視するかの根本差主な多数派国・地域サウジアラビア、エジプト、トルコ、インドネシア、パキスタン等イラン(約90%以上)、イラク(約60%以上)、バーレーン、アゼルバイジャンイランを中心とする通称「シーア派の三日月地帯」を形成礼拝(サラート)の運用1日5回、それぞれ独立した時間帯に実施
(直立時は胸や腹の前で手を組む)昼と午後、日没と夜をまとめ1日3回で行うことが多い
(直立時は手を自然に下ろす、土板を使用)基本の祈りの文言は共通するが、所作や時間運用に明確な違い三大聖地以外の重要拠点メッカ、メディナ、エルサレム三大聖地に加え、ナジャフ(アリー廟)、カルバラー(フセイン廟)、マシュハドシーア派信徒にとってイラク南部の聖廟参詣(ズィヤーラ)は格別の重み

地域別に見ると、世界最大のイスラム人口を抱えるインドネシアをはじめ、北アフリカや東南アジア、中央アジアの大部分はスンニ派が圧倒しています。一方、ペルシャ湾沿岸からレバノンにかけては、イランを筆頭にイラク、レバノン(ヒズボラ支持層)、イエメン(フーシ派=ザイド派)などシーア派系勢力が連続して存在し、中東政治における巨大な戦略的ブロックを形成しています。

中島 亮太

中島 亮太

写真家・フォトエディター

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。

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