マインドフルネスをやってはいけない人とは?瞑想の危険性と逆効果の真相

マインドフルネスをやってはいけない人とは?瞑想の危険性と逆効果の真相とはどのようなものなのか? 詳しい意味を簡潔に解説します。

「呼吸に意識を集中し、雑念が湧いてもジャッジせずに受け流す」――この一見無害に思えるプロセスが、なぜ一部の人々に対して劇薬のように牙を剥くのでしょうか。その根本的な背景には、マインドフルネスの逆効果が生じる脳科学的・心理学的メカニズムがあります。

私たちが日常を送る際、人間の脳は過去の嫌な記憶や強烈な恐怖から精神を守るため、無意識に「注意を外に逸らす」「思考をブロックする」という防衛機制を働かせています。しかし、静まり返った部屋で目を閉じ、外界からの刺激を遮断して身体感覚や内面へと徹底的にフォーカスを絞り込むと、それまで心理的バリアによってせき止められていた無意識の情動が堰を切ったように氾濫し始めます。

米ブラウン大学の臨床心理学者ウィロビー・ブリットン(Willoughby Britton)准教授らが進める瞑想の有害事象に関する大規模追跡研究「Varieties of Contemplative Experience」プロジェクトの報告によると、定期的に瞑想を行っている実践者のうち、およそ8%から最大25%が、激しい不安、パニック、うつ症状の悪化、不眠、現実感の喪失といった、心理学的な有害事象(Adverse Events)を経験していることが明らかになっています。

とくに神経過敏になっている状態の脳では、自律神経のバランスを調整する島皮質(とうひしつ)や扁桃体が過剰反応を起こしやすく、自分の心拍音や呼吸の浅さに過度にとらわれることで、「息が詰まって死んでしまうのではないか」という破局的思考を誘発してしまいます。精神の休息を求めた結果、かえって脳内が非常事態宣言のような過覚醒状態に陥ってしまうことこそが、医学的な逆効果の真相です。

佐々木 一輝

佐々木 一輝

ビジネス戦略アナリスト

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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