深視力の裏ワザと秒数カウントの真相|大型・二種免許の一発合格法

深視力の裏ワザと秒数カウントの真相|大型・二種免許の一発合格法の特集記事をご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

インターネット上の掲示板や動画サイトでは、「中央の棒が一番奥に行ってから手前に戻るまでの秒数を測れ」「折り返してから〇秒後に押せばぴったり揃う」といった「秒数カウント法」が頻繁に紹介されています。しかし、運転免許試験場の関係者や測定器メーカーの設計仕様を照らし合わせると、この裏ワザには致命的な欠陥が存在します。

現在各地の運転免許センターや警察署で稼働している検査機器は、中央の棒の移動速度が毎秒約50ミリ(秒速5cm)で一定に保たれているものが多いものの、折り返し地点の停止時間や往復ストロークの設定は機器のモデルや個体によって微妙に異なります。さらに、受検者がタイミングを予測してボタンを押す「山勘受験」を防止するため、試験官が開始ボタンを押すタイミングを手動でずらしたり、折り返し地点で微小なランダム停止を挟む機種も導入されています。秒速50ミリで移動している棒に対し、わずか0.4秒の判断ミスが生じるだけで、許容誤差の20ミリを一瞬でオーバーします。秒数に気を取られて視覚の集中を乱せば、自爆する結末は避けられません。

また、「棒の影を見る」「棒の太さの変化で見分ける」という手法も広く拡散されています。中央の棒が手前に迫ってくると網膜に映る像がわずかに太くなり、奥へ行くと細く見える、あるいはケース内部の照明によって底面に生じる影の重なりを見極めるという理論です。確かに、旧型の電球式照明や一部の古い教習所機材では、影の軌跡がうっすら確認できるケースがありました。しかし、LED光源が均一に配置された最新の検査機では内部の影が極限まで打ち消されており、覗き穴も反射防止加工が施されています。明暗差を凝視しようと目を細めたり凝視しすぎると、かえって眼球が緊張して「調節痙攣」を引き起こし、棒が前後に動いていることすら認識できなくなる危険性があります。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。

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