指を通すのはNg?英国王室が教えるティーカップの美しい持ち方
指を通すのはNg?英国王室が教えるティーカップの美しい持ち方の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点でまとめました。
なぜそもそも、ティーカップの取っ手はこれほど小さく、指が入らない設計になっているのか。その答えは、英国の洋食器産業の歩みにある。18世紀に創業した名窯ウェッジウッドをはじめとする陶磁器メーカーは、薄く強度の高いボーンチャイナの開発に成功し、食器に芸術的なハンドルを取り付け始めた。
当時のイギリス人にとって、陶磁器のハンドルは「指を通して握りしめるための道具」ではなく、「指先でつまむための美術品」だった。陶工たちは、指を通すスペースを意図的に作らず、つまんだときのバランスが最も美しくなるように重心を計算した。洋食器の歴史そのものが、指を通さない持ち方を前提に進化してきたのである。