指を通すのはNg?英国王室が教えるティーカップの美しい持ち方

指を通すのはNg?英国王室が教えるティーカップの美しい持ち方について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。

なぜそもそも、ティーカップの取っ手はこれほど小さく、指が入らない設計になっているのか。その答えは、英国の洋食器産業の歩みにある。18世紀に創業した名窯ウェッジウッドをはじめとする陶磁器メーカーは、薄く強度の高いボーンチャイナの開発に成功し、食器に芸術的なハンドルを取り付け始めた。

当時のイギリス人にとって、陶磁器のハンドルは「指を通して握りしめるための道具」ではなく、「指先でつまむための美術品」だった。陶工たちは、指を通すスペースを意図的に作らず、つまんだときのバランスが最も美しくなるように重心を計算した。洋食器の歴史そのものが、指を通さない持ち方を前提に進化してきたのである。

前田 葵

前田 葵

サステナビリティ研究家

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。

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