ヒロイン失格で魅せた坂口健太郎の衝撃!弘光廣祐が今も愛される理由
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本作のドラマツルギーを語る上で欠かせないのが、主要キャスト3名による完璧なトライアングルです。映画『ヒロイン失格』のキャスト相関図を整理すると、幼馴染の寺坂利太(山﨑賢人)に盲目的な恋心を燃やす松崎はとり(桐谷美玲)に対し、弘光廣祐(坂口健太郎)が外側から風穴を開ける構図となっています。
ヒロインを演じた桐谷美玲と坂口健太郎は、雑誌『Seventeen』や『non-no』などの現場でも近しい間柄であり、撮影現場では確かな信頼関係が築かれていました。変顔を厭わず体当たりでコメディに挑む桐谷の圧倒的な熱量に対し、坂口は終始柔らかい受け身の演技で包容力を発揮。カメラが回っていない現場でも、桐谷のリラックスした笑顔を引き出すムードメーカーとして機能していたと、当時の制作スタッフは証言しています。
一方、恋のライバル関係を演じた山﨑賢人と坂口健太郎の対比も見事でした。優柔不断で自分の気持ちに素直になれない利太と、スマートかつ直情的に好意を伝える弘光。プライベートでも親交の深い2人が見せた息の合った火花は、観客の間で「利太派か、弘光派か」という一大論争を巻き起こしました。受け身の利太に対し、能動的に愛を与える弘光の姿は、観客にとって「選ばれる快感」を疑似体験させる強力な引力を持っていたのです。