四次方程式の解の公式は実在する?使われない驚きの理由と導出の真実
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理論上は完璧に解ける四次方程式ですが、四次方程式の解の公式が使われない理由は、実際にその公式を完全に展開したときの「絶望的な式量」にあります。
二次方程式の解の公式であれば、ノートの隅に1行で書くことができます。しかし、四次方程式の一般解を係数 $a, b, c, d$ だけで完全に書き下そうとすると、無数の三乗根と平方根が幾重にもネスト(入れ子)構造を形成し、数式変形を展開した文字列は数千文字から1万文字以上に膨れ上がります。
さらに深刻なのが「還元不能(casus irreducibilis)」と呼ばれる現象です。四次方程式が相異なる4つの実数解を持つ場合であっても、途中のカルダノの公式を経由する過程で必ず「負の数の平方根(虚数 $i$)」が現れます。複素数を経由しなければ実数解にたどり着けない構造になっており、数式処理ソフトで計算させても極めて扱いづらい複素数表示になってしまうのです。