松田聖子『赤いスイートピー』歌詞の意味と誕生秘話|幻の花に込めた想い
松田聖子『赤いスイートピー』歌詞の意味と誕生秘話|幻の花に込めた想いにまつわる最新トピックを分かりやすく発信ます。
『赤いスイートピー』の主人公は、どこか頼りなく不器用な年上の彼に恋をする若い女性です。歌詞の冒頭から描かれるのは、「付き合って半年経つのに、手さえ握ろうとしない」という極めて純朴な二人の距離感でした。1980年代初頭、アイドルソングといえばストレートな求愛や派手なポップチューンが主流だったなか、この抑制されたプラトニックな関係性は極めて異例の描写でした。
汽車に乗って海辺の街へ向かう二人。駅のベンチでタバコを吸う彼の横顔を見つめながら、主人公は「タバコの匂いがした」ことに少しだけ大人びた陰影を感じ取り、同時に自分だけをまっすぐ見つめてくれないもどかしさを募らせます。背伸びをしたい年頃でありながら、清純な関係のままでいたいという乙女心の揺らぎが、細やかな情景描写を通して見事に表現されています。