なぜ赤レンガ?東京駅100年の歴史とドーム天井に隠された驚きの真相

なぜ赤レンガ?東京駅100年の歴史とドーム天井に隠された驚きの真相とはどのようなものなのか? 詳しい意味を丁寧に紐解いて紹介します。

東京駅の歴史を語る際、ネット上や観光ガイドで頻繁に見落とされがちな誤解が存在します。その最たるものが、「ふくげん」という言葉の表記です。一般には「復元」と書かれることが多いですが、東京駅の公式事業名は「復原」と厳密に区別されています。

文化財修復における学術的定義では、姿を消した建築を資料などに基づき新たに作り直すことを「復元」と呼びます。一方、「復原」とは、改造や戦災などによって一部が変形・損壊した既存の文化財に対し、後世の手を慎重に取り除いて創建当時の本来の姿に戻す行為を指します。丸の内駅舎はゼロから新築されたのではなく、大正時代の鉄骨やレンガ壁を約8割もそのまま残し、3階部分とドームを忠実に甦らせたため、文化庁の指導のもと誇りを持って「復原」の文字が使われているのです。

また、「丸の内駅舎の外壁レンガはすべて大正時代のものである」という言説も正確ではありません。保存された1・2階の構造用レンガ壁の内側には当時の本物が息づいていますが、外壁を彩る化粧レンガのうち、大正時代から残るのは約50万個。剥落や破損が激しかった部分には、創建時の色合いや吸水率を徹底的に再現した約45万個の新しい化粧レンガが特注で焼き上げられ、熟練の左官職人によって手作業で目地が詰められました。新旧のレンガが精緻に組み合わさることで、100年の風雪と現代の技術が美しく共存しているのです。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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