パンドラの箱とは?最後に残った「希望」の真意とギリシャ神話の謎
パンドラの箱とは?最後に残った「希望」の真意とギリシャ神話の謎の疑問点について、最新情報を基に徹底解説します。
パンドラが器を開けた瞬間、中から溢れ出たのは、それまで人間界に存在しなかったありとあらゆる災厄でした。神話によると、飛び出した災いの一覧には以下のものが含まれています。
・病気や伝染病(肉体を蝕むあらゆる苦痛)
・老いと衰え(若さと活力を奪う時間的制約)
・過酷な労働と飢え(生きるために強いられる苦難)
・嫉妬・憎悪・復讐心(人間関係を壊す悪意)
・狂気・悲嘆・絶望(心を破壊する精神的苦痛)
・戦争と争い(集団同士の流血と破壊)
これらの災厄が瞬く間に世界中へ拡散し、かつて楽園のようだった人間界は苦難に満ちた世界へと変貌しました。慌てたパンドラは急いで蓋を閉めましたが、すでに大半の災いは解き放たれた後でした。
なお、ギリシャ神話の原典で使われていた器は「箱(ピュクシス)」ではなく、穀物や酒を蓄える大型の「壺(ピトス)」でした。16世紀の人文学者エラスムスが神話をラテン語に翻訳する際、誤って「小箱」を意味する単語をあてはめたことがきっかけで、世界中に「パンドラの箱」として定着したという興味深い歴史的経緯があります。