愛媛のパン屋決定版!塩パン発祥店から隠れた名店まで徹底解剖

愛媛のパン屋決定版!塩パン発祥店から隠れた名店まで徹底解剖の総合ガイドをお届けします。専門的な知識が詰まっています。

愛媛のパン文化を語るうえで絶対に外せないのが、八幡浜市に本店を構える「パン・メゾン(Pain Maison)」です。今や日本全国のみならず海外のベーカリーでも定番商品となった「塩パン」は、2000年代初頭に同店の創業者である平田巳代治氏の試行錯誤から誕生しました。

当時の特番インタビューや記録において、平田氏は「暑い夏場に食欲が落ちる八幡浜の魚市場で働く人たちに、塩分補給をしながら美味しく食べてもらいたい」という切実な現場の思いから開発をスタートさせたと明かしています。試行錯誤の末に完成したのは、ソフトフランス生地に上質な無塩バターを贅沢に巻き込み、表面に岩塩を振って焼き上げるという、極めてシンプルながら緻密に計算されたレシピでした。

焼き上げの過程で生地内部のバターが溶け出し、底面がカリッと揚げ焼き状態になる一方で、中はふんわりもっちりとした食感に仕上がります。ひと口頬張れば、芳醇なバターの甘みとキリッとした塩気のコントラストが爆発的に広がり、何個でも食べられる中毒性を生み出しています。現在でも1個100円前後という驚異的な価格設定を維持しており、地元民が20個、30個とまとめ買いしていく光景は日常茶飯事です。この「日常に寄り添う圧倒的品質と値頃感」こそが、愛媛全体のパン水準を底上げする原動力となっています。

吉田 誠

吉田 誠

インテリア&ライフスタイルコーディネーター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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