双極性障害は頭がいい?天才肌が多い噂の医学的根拠と知能指数の真相

双極性障害は頭がいい?天才肌が多い噂の医学的根拠と知能指数の真相の背景について、専門知識を詳しくお届けします。

SNSやメディアでは「軽躁期の無敵感」「マルチタスクを瞬時にこなす圧倒的なパフォーマンス」といったポジティブな側面ばかりが切り取られがちです。しかし、実際の臨床現場や当事者の手記から見えてくるのは、その栄光の裏にある深刻な代償です。

大手IT企業で新規事業開発を担当していた30代の当事者男性は、取材に対して次のように当時の様子を明かしています。

「軽躁に入ると、会議で他人の発言が遅すぎて耐えられなくなり、相手の言葉を遮って自分のアイデアをまくし立ててしまう。当時は『自分は天才的な直感で動いている』と信じ切っていたが、周囲から見ればただの攻撃的で傲慢な人間だった。そして2ヶ月後、急転直下でうつ状態に陥り、メール1通すら返信できなくなってプロジェクトから外された」

このように、「頭の回転が速い」状態は、一歩間違えると周囲との人間関係の破壊や過剰な金銭浪費、無謀な契約といった破滅的行動につながります。

さらに深刻なのは、うつ状態および寛解期(気分の波が落ち着いている時期)における認知機能の落ち込みです。激しい躁状態を経験した脳は神経学的なダメージを受け、ワーキングメモリや情報処理速度が一時的に大幅に低下します。「以前のようなひらめきが出ない」「文章が頭に入ってこない」という知能のギャップに苛まれ、自信を喪失してしまうケースは後を絶ちません。

伊藤 翔太

伊藤 翔太

フード&トラベルライター

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。

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