男女7人を彩った石井明美「Cha-Cha-Cha」の衝撃と真実
男女7人を彩った石井明美「Cha-Cha-Cha」の衝撃と真実の重要ポイントをご紹介します。最新トレンドが詰まっています。
『CHA-CHA-CHA』は日本でゼロから書き下ろされた楽曲ではない。原曲は、イタリアのポップ・ダンスユニットであるフィンツィ・コンティーニ(Finzy Kontini)が前年の1985年にリリースした同名曲である。哀愁を帯びたメロディとダンサブルなエレクトロサウンドを融合させたこの曲は、ヨーロッパ各国のクラブシーンでヒットを記録していた。
この原曲にいち早く目をつけた日本の制作陣は、卓越したアレンジ力で日本語カバーへと再構築した。訳詞を手掛けた今野雄二は、原曲の無国籍なダンス感覚を損なうことなく、バブル前夜の東京に生きる都会人の孤独と刹那的な恋心を巧みに歌詞へと落とし込んだ。単なる直訳ではなく、日本語の語感をビートの隙間に叩き込むようなリリックワークが、楽曲の持つエネルギーを極限まで引き出した。