『もののけ姫』タタラ場の裏設定!モデル地や病者の理由と復興の真相

今注目を集めている 『もののけ姫』タタラ場の裏設定!モデル地や病者の理由と復興の真相について、主要な情報をご紹介しています。

劇中で描かれる鉄作りは、日本古来の砂鉄製錬技術である「たたら吹き(たたら製鉄)」に基づいています。炉の中に大量の木炭と砂鉄を交互に投入し、高温を保ちながら数昼夜にわたって燃焼させ続けることで、純度の高い良質な鉄塊「鉧(けら)」を生み出す過酷な作業です。

この製鉄工程において最も体力を要するのが、炉へ空気を送り続ける送風装置「踏みふいご」の操作です。劇中では、アシタカが足を踏み入れてその重さに驚愕する場面が描かれました。シーソーのように板の端を交互に足で踏み続けるこの作業は、本来は「踏み子(ふみこ)」と呼ばれる屈強な男性労働者が交代で行う重労働であり、一昼夜休むことなく踏み続けなければ炉の温度が下がって製鉄が失敗してしまう命がけの作業でした。

当時の歴史的常識では、たたら場は「女人禁制」の清浄な場とされることが一般的でした。しかし、エボシ御前が率いるタタラ場では、そのタブーを破り女性たちが誇りを持ってふいごを踏んでいる点が極めて特異です。重労働に見合う十分な食事と自由な発言権を与えられ、男たちと対等以上に渡り合う彼女たちの姿は、旧来の因習を打ち破る新しい社会の誕生を象徴していました。

山口 彩花

山口 彩花

写真家・フォトエディター

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。

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