大化から令和まで歴代248元号の謎!知られざる選定基準と典拠
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2019年4月1日、当時の内閣官房長官であった菅義偉が掲げた「令和」の墨書は、列島全体に走る静かな衝撃を伴って迎えられた。典拠は日本最古の歌集『万葉集』巻五の「梅花の歌三十二首」序文。「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」の一節から採られた。
それまでの247の元号は、すべて『易経』『書経』『詩経』といった中国の古代古典(漢籍)を典拠としていた。国書からの選定は、千数百年にわたって踏襲されてきた不文律の転換を意味した。もっとも、序文自体の文体には東晋の王羲之『蘭亭序』など大陸文学の影響が色濃く残る。漢文学の素養と日本の美意識が融合した表現を採用した点に、近現代における古典解釈の成熟がうかがえる。