「神経を逆撫でする」人の心理とは?無自覚な地雷言葉と回避術
「神経を逆撫でする」人の心理とは?無自覚な地雷言葉と回避術とはどんな影響があるのか? 専門的な分析を丁寧に紐解いて紹介します。
「逆撫で」という語のルーツは、獣や鳥の毛並み・羽毛の生え方に逆らって撫でる動作にある。順方向に撫でられれば心地よい刺激も、逆方向に撫でられれば皮膚が引きつり、動物は瞬時に威嚇態勢をとる。この身体的拒絶反応を、人間の心情や神経の機微に重ね合わせたのが比喩としての始まりだ。
現代の出版・言語情報サービス産業を牽引する三省堂や小学館(大辞泉編集部)による国語辞書・語彙解説の記述を辿ると、単に「怒らせる」のではなく、「相手が気付かれたくない弱点やプライドに触れて苛立たせる」というニュアンスが色濃く定義されている。かつて言語学者の金田一京助らが探求した日本語の情緒的表現体系のなかでも、相手の神経の突起をわざわざ逆方向に引っ掻くような生々しい感触を持った慣用表現と言える。