プロが教える濁らないクリーム色の作り方!失敗しない黄金比率と隠し色
プロが教える濁らないクリーム色の作り方!失敗しない黄金比率と隠し色に関する深掘り解説を分かりやすく解説いたします。
なぜ白と黄色に加えて「隠し色」が必要になるのでしょうか。その理由は、色彩理論における「彩度(鮮やかさ)の微調整」にあります。
チューブから出したばかりの黄色は彩度が非常に高く、純白と混ぜても彩度が高止まりしたまま明度だけが上がります。これが「安っぽい黄色」に見える原因です。自然界に存在するクリーム色を再現するには、彩度をわずかに引き下げ、色のトーンを「ペールトーン(淡い色調)」から「ライトグレイッシュトーン(わずかにくすんだ柔らかい色調)」へとシフトさせる必要があります。
ここで投入する隠し色の第一候補が「茶色(バーントシェンナ・ローアンバー)」や「黄土色(イエローオーカー)」です。茶色は黄や赤に黒が混ざった複合色であるため、彩度を適度に落ち着かせ、焼き菓子やバターのような芳醇な温かみをプラスしてくれます。
さらに表現したいニュアンスに応じて、以下のように隠し色を使い分けるのがプロの現場の技法です。
- 温かみのあるアイボリー系クリーム:「赤(ごく微量)」または「バーントシェンナ」をプラス
- アンティーク調・陶器風のクリーム:「黄土色」+「ごく微量のウルトラマリン(青)」でわずかにグレイッシュに寄せる
- 爽やかなバニラ系クリーム:赤みを含まない「イエローオーカー」のみを耳かき1杯分加える
補色(色相環で反対側に位置する色)である青や紫を直接混ぜる手法もありますが、絵の具の混色においては混ぜる顔料の数が増えるほど「減法混色」の原理で明度が落ち、灰色や泥水のような濁りが発生しやすくなります。初心者が失敗なく仕上げるなら、「白+温かみのある黄色+茶色(または黄土色)」の3色構成に絞るのが確実です。