2万年前の氷河期が令和の現代に蘇る?仙台・富沢遺跡が世界から注目を浴びる理由
2万年前の氷河期が令和の現代に蘇る?仙台・富沢遺跡が世界から注目を浴びる理由の疑問点について、分かりやすい解説を基に徹底解説します。
富沢遺跡の最大の特徴は、その圧倒的な保存状態の良さにある。発掘されたのは、約2万年前の旧石器時代の森林跡と、そこで活動していた人類のキャンプ跡(焚き火跡)だ。通常、有機物である木や炭は数千年も経てば土に還り、跡形もなく消え去ってしまう。しかし、ここでは倒木や立木の根、さらには当時のシカの糞までもが、まるで時が止まったかのように生々しく残されていた。
この奇跡的な保存を可能にしたのは、当時の湿地帯特有の環境と、地下水による酸素の遮断だった。水浸しの土壌が酸素をシャットアウトし、木々を腐らせる微生物の活動を抑え込んだのだ。発掘現場をそのまま建物で包み込んだ展示施設に足を踏み入れると、ひんやりとした空気の中に、2万年前の森の匂いが漂ってくるような錯覚さえ覚える。