木軸シャーペン熱狂の真相|野原工芸・工房楔の争奪戦と一生モノの選び方
木軸シャーペン熱狂の真相|野原工芸・工房楔の争奪戦と一生モノの選び方を詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を分かりやすく展開します。
魅力的な木軸ペンですが、天然素材である以上、プラスチック製ペンにはないデリケートな扱いが求められます。購入後に後悔しないためにも、現場の愛用者が直面するトラブルと適切な対処法を知る必要があります。
最も警戒すべきトラブルは「木軸の割れ・クラック」です。木材は周囲の湿度変化に応じて呼吸し、収縮と膨張を繰り返します。特に冬季の乾燥した室内やエアコンの直風が当たる環境に放置すると、金属パイプと木部の収縮率の差から、木軸に亀裂が入ることがあります。また、筆箱の中で金属製定規や他のペンと激しく接触することで生じる「打痕(へこみ傷)」も初心者がショックを受けやすいポイントです。
こうしたトラブルを防ぎ、美しいエイジングを促す鍵となるのが定期的な木軸シャーペンの手入れとオイル塗布です。基本のケア手順は以下の通りです。
- 塗布頻度の目安:通常は2〜3ヶ月に1回、乾燥が気になる冬季は月1回程度。過剰な塗布は木をふやけさせる原因になるため避ける。
- 推奨されるメンテナンス剤:工房が推奨する「蜜蝋(ミツロウ)ワックス」または天然由来の「クルミ油」「ホホバオイル」「オレンジオイル」。
- 手入れの手順:
- 乾いた柔らかい布(マイクロファイバークロス等)で表面の埃や手汗を優しく拭き取る。
- 布の端に少量のワックス(米粒大)を取り、木軸全体に薄く均一に塗り広げる。
- 10分ほど放置して油分を浸透させた後、綺麗な布で余分な油分を完全に拭き取り、乾拭きで磨き上げる。
なお、パイロットのS20のように樹脂含浸加工(コムプライト)が施されている積層木は、内部まで樹脂が浸透しているためオイル塗布は不要です。自身のペンが「無垢材+オイルフィニッシュ」なのか「樹脂含浸木材」なのかを事前に確認することが大切です。