命を託す名手は誰か?心臓血管外科で後悔しない病院選びの真実

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心臓手術の成否を占う最大の指標は、執刀医個人の技量と、施設全体が年間に手掛ける症例数(ボリューム)の掛け算にある。日本心臓血管外科学会が公表する全国登録データ(JCVSDS)を精査すると、年間300例以上の開胸手術を行うハイボリュームセンターに症例が集約され、治療成績が極めて安定している傾向が鮮明になる。

東日本の双璧として君臨するのが、榊原記念病院(東京都府中市)と順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京都文京区)だ。榊原記念病院は、虚血性心疾患から複雑な小児先天性心疾患、成人弁膜症まで全方位で国内トップクラスの手術数を誇る。一方、順天堂医院は、高度な併存疾患を抱えるハイリスク患者の受け入れで抜群の安定度を見せる。西日本においては、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)が難治性心疾患治療の最後の砦として圧倒的な実績を積み上げている。

名医の評価軸は、単に「切れる」ことだけではない。日本心臓血管外科学会が認定する専門医・修練指導医の存在はもちろん、麻酔科医、人工心肺を操る臨床工学技士、術後管理を担うICU看護師の力量が揃って初めて、超難手術の成功率は跳ね上がる。病院選びにおいて後悔を避けるためには、医師個人の名前だけでなく、その背後にあるチームの層の厚さを確認することが不可欠だ。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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