フィガロの結婚のあらすじを簡単解説!結末・相関図・名アリア総まとめ
フィガロの結婚のあらすじを簡単解説!結末・相関図・名アリア総まとめの注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。
『フィガロの結婚』をより深く楽しむ上で欠かせないのが、フランスの劇作家ピエール・ド・ボーマルシェによる原作戯曲と、その前日譚にあたる物語の経緯です。
ボーマルシェが著した「フィガロ三部作」は以下の構成になっています。
- 第1部:『セビリアの理髪師』(ジョアキーノ・ロッシーニ作曲のオペラが有名)
- 第2部:『フィガロの結婚』(モーツァルト作曲のオペラ)
- 第3部:『罪ある母』(マスネなどのオペラ化が存在)
『セビリアの理髪師』では、若きアルマヴィーヴァ伯爵が町医者バルトロに幽閉されていた美少女ロジーナに一目惚れし、街の機転が利く理髪師フィガロの助けを借りて見事に結婚を勝ち取るまでの純愛冒険譚が描かれました。
しかし、その数年後を描いた『フィガロの結婚』では、情熱的だった伯爵がすっかり冷え切った傲慢な領主へと変貌。かつて自分を助けてくれたフィガロの婚約者を奪おうとする生々しい現実が描かれます。当時の身分制度や貴族階級の横暴を痛烈に風刺した内容であったため、フランス革命前夜のヨーロッパ諸国では上演禁止処分を受けるほどの社会的問題作でした。モーツァルトと台本作家ダ・ポンテは政治色を巧みに和らげ、普遍的な人間喜劇へと昇華させたのです。