京都町家の知恵「犬矢来」とは?役割と防犯・現代アルミ製まで徹底解説

京都町家の知恵「犬矢来」とは?役割と防犯・現代アルミ製まで徹底解説について知っておくべき 理由を分かりやすい構成で解説いたします。

街並みで見かけるこの優美な竹垣は、漢字で「犬矢来」と書き、読み方は「いぬやらい」です。一部の地域や文献では「竹矢来(たけやらい)」と呼ばれるケースもありますが、京都をはじめとする関西の町家文化圏では「犬矢来」の呼称が広く定着しています。

その語源や歴史的由来を探ると、京都の生活言語が深く関わっていることが分かります。古くから京都では、野良犬や飼い犬を威嚇して追い払う行為を「犬をやらう(追いやる・追い払う)」と表現していました。町家の軒先に犬が近寄って粗相をするのを防ぐために設置した垣根であったことから、「犬をやらう垣」が転じて「犬矢来」という漢字が当てられたと伝えられています。

犬矢来が普及した背景には、京都特有の過酷な都市構造があります。京都の町家は通りに面して隙間なく建物が密集する「うなぎの寝床」と呼ばれる形状をしています。敷地境界と公道が極めて近いため、道路を行き交う人や動物、雨水による影響を建物がダイレクトに受けてしまう弱点がありました。そこで、限られた空間の中で建物の耐久性を維持し、都市の美観を損なわないための緩衝装置として編み出されたのが犬矢来の起源です。

佐藤 大輔

佐藤 大輔

シニアコンテンツプロデューサー

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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