なぜ絶景カフェに人が集まる?「音楽と珈琲の店 岬」奇跡の再建と感動の真相
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火災からの再建という胸を打つ実話に強い感銘を受けたのが、千葉県出身の作家・森沢明夫氏でした。店主の高崎さんをモデルに、人々の温かい交流と再生を描いた小説『虹の岬の喫茶店』森沢明夫著(祥伝社文庫)が刊行されると、瞬く間にベストセラーを記録します。
さらにこの物語は、日本映画界の至宝である女優・吉永小百合氏の目に留まることになります。原作に深く心を動かされた吉永氏が、自身の映画人生において初めて「企画」段階から深く関わり、映画化を熱望した作品が2014年公開の吉永小百合 映画 岬を巡る大作『ふしぎな岬の物語』(成島出監督)でした。本作はモントリオール世界映画祭において審査員特別賞グランプリおよびエキュメニカル審査員賞の2冠に輝き、国内外で極めて高い評価を獲得しました。
多くの観光客が関心を寄せるふしぎな岬の物語 ロケ地の真相について、ネット上では一部誤解も見られます。実際の映画撮影では、営業中の現存店舗の真横に、当時の映画美術スタッフが総力を結集して「劇中専用のオープンセット」を丸ごと一棟建設して撮影が行われました。撮影終了後にセットは撤去されましたが、ロケ地に選ばれた明鐘岬の切り立った崖と、そこから見渡す雄大な海原の景観は映画そのものの空気感を今も完璧に残しています。