吹奏楽とオーケストラの違いとは?楽器編成や歴史の決定打を徹底解説
吹奏楽とオーケストラの違いとは?楽器編成や歴史の決定打を徹底解説の疑問点について、専門知識を基に徹底解説します。
日常会話やメディアで頻繁に耳にする「ブラスバンド」という言葉ですが、これを吹奏楽と同義として使うのは音楽用語として明確な誤用にあたります。
「ブラス(Brass)」とは真鍮、つまり金管楽器を意味します。本来のブラスバンド(英国式金管バンド)は、コルネット、フリューゲルホルン、テナーホーン、バリトン、ユーフォニアム、トロンボーン、チューバといった金管楽器と打楽器のみで構成され、フルートやクラリネット、サックスなどの木管楽器は一切入りません。19世紀イギリスの炭鉱町や労働者コミュニティで急速に広まり、映画『ブラス!』で描かれたような温かく柔らかなブレンドトーンが特徴です。
これに対し、一般に日本の学校教育や市民楽団で広く親しまれているのは、木管楽器を多数含む吹奏楽(ウィンド・オーケストラ/シンフォニック・バンド)です。木管の素早いパッセージと色彩感、金管の鋭敏なダイナミクスが融合した編成であり、金管バンドとはサウンドの設計思想がまったく異なります。