写真で人物検索はどこまで可能か?最新Aiツールの特定力と悪用の罠

写真で人物検索はどこまで可能か?最新Aiツールの特定力と悪用の罠とは一体何なのか? 主要なファクトを整理してお届けします。

ネット上の掲示板やSNS、知恵袋などの投稿を分析すると、こうした人物検索ツールに頼るユーザーの動機は、大きく「防衛目的」と「好奇心・調査目的」の二極に分かれています。

特に切実なニーズとして増加しているのが、ロマンス詐欺写真の同一人物検索です。マッチングアプリやSNSで知り合った「海外在住の軍医」や「実業家」を名乗る人物から投資話を持ちかけられた際、相手から送られてきた日常写真をFaceCheck.IDやSocial Catfishに投入したところ、実在する台湾のインフルエンサーや韓国のモデルのInstagramから無断盗用された画像であることが発覚した、という被害未然防止の事例が多数報告されています。

警視庁や国民生活センターの啓発資料でも、詐欺グループが美男美女のSNS画像を悪用する手口への警戒が呼びかけられており、ユーザーが自衛手段として画像検索を活用する正当性は極めて高いと言えます。

一方で、ダークサイドとしての実態も浮き彫りになっています。ある利用者は「街で見かけた好みの女性をスマートフォンで盗撮し、PimEyesにかけてSNSアカウントを割り出そうとした」とコミュニティに書き込み、激しい非難を浴びていました。また、「昔の交際相手が今どこで何をしているか調べるために使った」といった、心理的執着に基づくストーキング目的の利用も後を絶ちません。

現場検証においてさらに注意すべきは、AIの誤認識(フォールス・ポジティブ)です。双子のように顔の造形が似通った無関係の一般人や、同系統のメイクをしている他人が同一人物としてリストアップされるケースが少なからず確認されています。もしツールが出力した不確かな情報を鵜呑みにして「この人は詐欺師だ」「過去に犯罪歴がある」とSNSで拡散すれば、瞬く間に名誉毀損罪に問われる危険を孕んでいます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

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