サウダージの意味とは?語源の深層とポルノ名曲に宿る真意を解剖
サウダージの意味とは?語源の深層とポルノ名曲に宿る真意を解剖の疑問点について、分かりやすい解説を詳しくお届けします。
ポルトガル本国では伝統歌謡「ファド(Fado)」の運命論的な哀歌として響くサウダージですが、大西洋を渡ったブラジルでは全く異なる進化を遂げました。
1950年代後半、リオデジャネイロで誕生したボサノヴァ(Bossa Nova)の金字塔とされる楽曲は、アントニオ・カルロス・ジョビン作曲、ヴィニシウス・ヂ・モラエス作詞の『Chega de Saudade(想いあふれて / 直訳:サウダージはもうたくさん)』です。ジョアン・ジルベルトのささやくような歌声と軽快なシンコペーションに乗せて歌われたこの曲は、サウダージを「重苦しい嘆き」から「洗練された甘美な憂鬱」へと変貌させました。
ブラジル音楽におけるサウダージは、過酷な現実や歴史的苦難を背負いながらも、サンバのリズムに乗せて笑い飛ばし、前を向いてステップを踏むための原動力となっています。悲哀をリズムの躍動によって包み込む手法こそ、ラテン圏のサウダージが持つ最大の魔力です。