鼻を強くかむと中耳炎に?耳鼻科医が教える正しい鼻のかみ方と裏ワザ
鼻を強くかむと中耳炎に?耳鼻科医が教える正しい鼻のかみ方と裏ワザについて押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。
鼻をかんだ瞬間に「キーン」と耳の奥が痛んだり、ポコッと詰まったような違和感を覚えたりした経験を持つ人は多いはずです。鼻の奥(上咽頭)と中耳は「耳管(じかん)」と呼ばれる細い管でつながっています。両方の小鼻を同時に強くつまんで圧力をかけたり、限界まで力んだりすると、鼻腔内の圧力が通常時の数倍にまで跳ね上がります。
この急激な圧力によって、鼻水に含まれる細菌やウイルスが耳管を通って中耳へと逆流し、急性中耳炎を発症するリスクが生じます。特に耳管が太く短い子どもは構造的に逆流が起きやすく、大人が思っている以上に中耳炎を併発しやすい傾向にあります。
さらに、強い圧迫は鼻の周囲にある空洞「副鼻腔」の自然口にも負担をかけ、膿が溜まりやすくなることで副鼻腔炎(蓄膿症)を誘発・悪化させる要因にもなり得ます。「強くかめば奥の鼻水まで出る」という認識は医学的には誤りであり、粘膜を傷つけるだけでなく病状を長引かせる主因となるのです。