日中の強烈な眠気は怠けではない ナルコレプシーの真実と最新医療

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ナルコレプシーの症状の中でも、とりわけ患者の生活を大きく制限するのが「情動脱力発作(カタプレキシー)」だ。大笑いした瞬間、あるいは激しい怒りや驚きを感じた直後に、全身の筋力が突然抜けてしまう。意識はハッキリと保たれているにもかかわらず、膝から崩れ落ち、呂律が回らなくなり、最悪の場合はその場に倒れ込んでしまう。

米国スタンフォード大学のエマニュエル・ミグノー(Emmanuel Mignot)教授らの長年の研究により、この現象がREM睡眠(夢を見る睡眠)時の筋弛緩メカニズムが覚醒時に誤作動することで起きていることが解明された。精神疾患の世界的診断基準である『DSM-5』においても、情動脱力発作の存在はナルコレプシー(特に1型)の診断における決定的な鍵として定義されている。「嬉しくて笑っただけで倒れてしまう」という悲痛な現実は、患者から感情の表現や日常生活の自由を奪ってきた。

林 結菜

林 結菜

ライフスタイル編集者

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。

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