怪しい仲介屋か市場の潤滑油か?ブローカーの正体と手数料の真実
怪しい仲介屋か市場の潤滑油か?ブローカーの正体と手数料の真実についての真相をお届けします。
ブローカーが最も活発に巨額の資金を動かしている現場といえば、金融業界と不動産業界のツートップだろう。
金融の現場では、資金調達を急ぐ中小企業と投資家を引き合わせる金融商品仲介業者やM&Aアドバイザーが日々巨額のディールを成立させている。しかし、ここには金融庁の厳しい監視の目が光る。無登録で融資を斡旋して法外な手数料を要求する「紹介屋」や「整理屋」といった違法業者は、厳正な取り締まりの対象だ。正規の業者は法律で定められた範囲内で成功報酬を得るが、闇の業者は融資実行額の数十パーセントを手数料と称してピンハネし、債務者をさらなる窮地へと追い込む。
一方、不動産業界における仲介手数料は宅地建物取引業法によって上限が厳格に定められている。それでもなお、水面下で「あんこ業者」と呼ばれる多重仲介が介在したり、正規の手数料とは別に不透明なコンサルティング料名目でキックバックが飛び交うケースが散見される。売り手と買い手の間に何重ものブローカーが挟まるほど、物件価格は吊り上げられ、取引の透明性は失われていく。
手数料ビジネスの根底にあるのは「相手の無知にどれだけ付け込めるか」という誘惑だ。成功報酬型の手数料構造は、一見すると合理的でありながら、一歩間違えれば強欲な中抜きマシーンへと変貌する危うさを孕んでいる。