モルモン教とエホバの決定的な違い|戒律・教義と2世問題を徹底解剖

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「聖書を読んでいるのなら、カトリックやプロテスタントと同じキリスト教ではないのか?」という疑問は後を絶ちません。しかし、キリスト教の歴史的基準に照らし合わせると、両団体は決定的な教義の断絶を抱えています。正統派教会が両者を「異端(教理的にキリスト教の枠外)」と宣告する最大の要因は、4世紀のニカイア公会議以来共有されてきた「三位一体(トリニティ)論」の解釈にあります。

三位一体論をめぐる根本的対立

正統派キリスト教は、「父なる神」「子なるキリスト」「聖霊」は同一の唯一神が3つの位格において現れているという三位一体を教理の根幹に置きます。しかし、両教団はこの定説を真っ向から拒絶しています。

  • エホバの証人の見解(アリウス派に近い唯神論):唯一の至高神は「エホバ(ヤハウェ)」のみ。イエス・キリストは神自身ではなく、神によって最初に創造された「御使いの頭ミカエル」の化身であるとし、聖霊は人格を持たない「神の活動する力」に過ぎないと主張します。
  • モルモン教の見解(三神論/多神教的傾向):天父(神)、イエス・キリスト、聖霊は完全に分離した「別個の肉体・霊体を持つ3人の神」であるとします。さらに人間も死後に神のような存在へと進化できる「永遠の向上」を説き、天には「天の父」だけでなく「天の母」も存在すると教えます。

外典・聖典の扱いにおける決定打

教理の源泉となる文書の扱いも決定的に異なります。エホバの証人は、従来の聖書翻訳を「三位一体論に都合よく改ざんされている」と批判し、ギリシャ語・ヘブライ語の原典から独自に組織の解釈に合わせて書き換えた『新世界訳聖書』のみを使用します。

モルモン教に至っては、聖書に加えてアメリカ大陸に渡った古代ユダヤ人の記録とされる『モルモン書』を「もうひとつの聖典」として追加しました。伝統的キリスト教徒から見れば、聖書の記述を組織都合で書き換えたり、新たな預言書を同列に付け加えたりする行為は、キリスト教の枠組みそのものの破壊と見なされるのです。

山崎 陸

山崎 陸

ガジェット&アプライアンスライター

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。

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