テノデーシスアクションの全貌|C6頸髄損傷の自立を支える腱固定作用
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随意的な指の屈曲と、腱固定作用を利用した把持には、運動出力や管理方法において根本的な違いが存在します。臨床現場で設定される目標値と実態を比較・整理したデータが以下の通りです。
項目テノデーシス把握(C6機能残存)正常把握(健常成人の基準値)編集部の見解・臨床評価主要な駆動力手関節背屈筋(ECRL/ECRB:C6)の筋収縮+屈筋腱の受動張力手指屈筋群(FDS/FDP:C8)および手内筋群(T1)の随意収縮動力源を手首の反復伸展に一本化するため、手根伸筋のMMT(徒手筋力検査)が4以上に達することが実用化の最低条件となる。実効ピンチ力(つまみ力)0.5〜2.5 kgf(補助装具使用で最大3.0 kgf程度)5.0〜8.0 kgf(成人男性の側腹つまみ平均)絶対的な数値は低めに見えるが、軽量スプーンや筆記具、衣服の着脱など日常生活の定型動作を成立させるには十分な出力を発揮する。手指の管理方針指屈筋腱の「適度な短縮(タイトネス)」を意図的に形成・保護全関節の完全可動域(フルレンジ)の維持が原則通常の理学療法とは正反対のアプローチが必要。屈筋腱を伸ばしすぎない徹底した肢位管理が勝敗を分ける。代表的な支援スプリントテノデーシススプリント、短対立スプリント、RICスプリント装具不要(外傷・腱鞘炎時の局所安静用を除く)母指を対立位に固定し、示指・中指との対立面を装具で補正することで、わずかな背屈力でも強固なつまみ力を引き出す。