天気予報の「晴れのち晴れ」なぜ?気象庁の定義とアプリ表示の真相
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では、日本の気象業務の根幹を担う気象庁では、どのような定義がなされているのでしょうか。気象庁が公表している『予報用語』の資料を紐解くと、接続語の使い方には極めて厳密な規定が存在します。
気象庁の定義において、「のち」とは「予報期間の前半と後半で天気が変わるとき」に用いる用語です。対象期間を概ね2等分し、前の状態から後の状態へ天候が明確に変化する場合にのみ使われます。したがって、気象庁が発表する公式の府県天気予報において「晴れのち晴れ」や「雨のち雨」といった同一天気を重ねる予報文が発表されることは制度上あり得ません。終日同じ天気が持続する場合は、単に「晴れ」と表記するのが公式ルールです。
また、天気予報でよく混同される接続語には以下の明確な使い分けがあります。
・「のち」:天気が移り変わり、後半はその天気が続く状態(例:雨のち晴れ)。
・「時々」:ある天気の合間に別の天気が断続的に現れ、その現れる時間の合計が予報期間の2分の1未満である状態(例:晴れ時々雨)。
・「一時」:別の天気が連続して現れ、その継続時間が予報期間の4分の1未満である状態(例:晴れ一時雨)。
気象庁の指針に基づけば、変化がない状態に「のち」を適用することは本来の文法規約に反します。それにもかかわらず目にする機会があるのは、気象庁以外の独自アルゴリズムを採用する民間の情報ベンダーが増加した現代特有の現象といえます。