名曲「みかんの花」手遊び歌の秘話!正しい振り付けと現場の実践コツ

名曲「みかんの花」手遊び歌の秘話!正しい振り付けと現場の実践コツの詳細解説をご紹介します。専門的な知識が詰まっています。

今や手遊びの定番として親しまれるこの歌の原点は、1946年(昭和21年)に発表されたラジオ歌謡の名曲「みかんの花咲く丘」にある。太平洋戦争が終わった直後、日本放送協会(NHK)は傷ついた人々の心を癒やす新しい子ども向けの歌を模索していた。そこで白羽の矢が立ったのが、作詞家の加藤省吾と作曲家の海沼實だった。当時の制作現場は緊迫していた。伊東温泉からのラジオ中継放送が決まっていたものの、放送前日になっても歌詞が完成していなかったのだ。加藤省吾は東京から伊東へ向かう移動中の電車内で、車窓に広がる相模湾とみかん畑の風景からインスピレーションを受け、一気に歌詞を書き上げたという伝説が残されている。

曲を受け取った海沼實もまた、直ちに繊細で美しいメロディを付け、11歳の少女歌手・川田正子に託した。番組は「NHKラジオ第1放送」のマイクを通じて全国へ生放送され、川田正子の澄み渡る歌声は戦後の復興へと向かう日本人の心に深く染みわたったのである。絶望の淵にあった時代に生まれたこの音楽が、やがて子どもたちの手のひらの動きと結びつき、時代を超えた「手遊び歌」へと姿を変えて全国の幼稚園や保育園に広まっていった経緯は、まさに日本の童謡文化における奇跡と言ってよい。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。

Share this article
Twitter Facebook Pinterest