夏のエアコン室温何度からつける?28度の罠と電気代節約の新常識
夏のエアコン室温何度からつける?28度の罠と電気代節約の新常識について知っておくべき 理由を厳選して解説いたします。
いまだに日本国内で根強く信じられている「冷房は28度に設定すべし」というルール。この常識が実は、行政の発信した言葉の切り取りから生まれた巨大な誤謬(ごびゅう)であることをご存じでしょうか。
環境省が地球温暖化対策キャンペーン等で提唱してきた公式見解は、あくまで「冷房時の室温を28℃程度に保つこと」です。「エアコンのリモコン設定を28℃にすること」とは一度も指示していません。この言葉の混同が、毎夏多くの熱中症被害を引き起こす引き金となっています。
一般的な家庭用エアコンは、天井付近に配置された吸い込み口のサーミスタ(温度センサー)で温度を検知しています。暖かい空気は上方に滞留する性質がある一方、居住者が生活する床上1メートル付近には冷気が届きにくい場合や、逆に窓からの直射日光、家電製品の発熱によって室内環境には極端な「温度ムラ」が生じます。
実証実験のデータによれば、リモコンを「28℃」に設定した場合、室内の実際の温度は29℃〜30.5℃まで上昇しているケースが全体の半数以上を占めます。室温28℃という環境は、安静にしていても湿度が65%を超えれば警戒レベルに達する境界域です。そこからさらに実室温が上がれば、室内はもはや熱中症の温床へと化してしまいます。室温を安全圏である26〜27℃前後に保つためには、リモコンの設定温度を「25℃〜26℃」に設定するのが現場のプロにとっての鉄則です。