猫のお腹のたるみは病気?タプタプの正体「ルーズスキン」と危険な兆候
猫のお腹のたるみは病気?タプタプの正体「ルーズスキン」と危険な兆候の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。
柔らかいルーズスキンであれば健康上の心配はありませんが、お腹のたるみの中に重篤な病気の初期症状が潜んでいる場合があります。特に以下の兆候が確認された場合は、自己判断せず速やかに動物病院を受診してください。
① 硬いしこり(腫瘤)がある場合:
たるみを優しく揉むように触った際、BB弾や小石のような硬い結節(しこり)が触れる場合は警戒が必要です。特に未避妊のメス猫や高齢猫の場合、「乳腺腫瘍」の疑いが生じます。猫の乳腺腫瘍は約80〜90%が悪性(乳がん)とされており、早期発見と外科的切除が生死を分ける要因となります。その他、脂肪腫や肥満細胞腫などの可能性も考えられます。
② 柔らかい膨らみが出し入れできる場合(腹壁ヘルニア):
下腹部にポコッとした柔らかい膨らみがあり、指で優しく押し込むとお腹の中に戻るような感触がある場合、「腹壁ヘルニア」が疑われます。腹筋の膜(腹壁)に何らかの亀裂が入り、そこから腸や脂肪が皮下に脱出している状態です。脱出した腸が締め付けられる「嵌頓(かんとん)」を起こすと血流障害から組織が壊死し、激痛やショック状態を引き起こす危険性があります。
③ 皮膚のたるみではなく、お腹全体が風船のように張っている場合(腹水):
ルーズスキンは立っているときに下へ垂れ下がりますが、「腹水」が溜まっている場合は、お腹が左右均等にパンパンに膨らみ、触ると波打つような張り(波動感)があります。猫伝染性腹膜炎(FIP)、心不全、肝不全、低アルブミン血症など生命に関わる疾患が背景にあるため、食欲不振や呼吸の荒さを伴う場合は一刻を争います。